芝刈りの頻度とは

芝刈りは、芝生を芝生として保つために、最も大切な作業です。
伸びすぎても見た目が悪くなってしまいますし、短すぎても光合成が出来なくなってしまい芝生の成長を悪くしてしまいます。
芝は芝刈りによって上へ伸びることを妨げられ、低い草丈でも沢山の光が当たるように、葉を横に広げます。
芝刈りを適度に行っている芝生は、密度の来い芝生となり、芝生を伸ばし放題にしている芝生は縦に伸びるだけです。
芝刈りをすればするほど、沢山の芽が一斉に横へ伸びていこうとして、その分、芝生の密度が高くなります。
芝生を植えたばかりの頃には、密度の良い芝生となりますが、年数が経ってくるとだんだん枯れてくる部分が出てきて密度が薄くなってしまうことがあります。
そのような場合でも、芝生を適度に刈っていれば自然と横に広がるようになり、密度の良い芝生を作ることが出来ます。
芝生の密度が高くなれば雑草が生えにくくなくます。
芝生の問題となるのが、雑草ですが、密度が濃いと生えにくくなります。
何も植えていない部分と、芝生を植えた部分では芝生を植えた場所の方が雑草が生えにくいのです。
刈り込みを怠ると、下の葉が日光不足になり病害虫が発生します。
また、湿度の高い日本では芝生の内部が群れて根腐れになる可能性も出てきます。
西洋芝と日本芝では、必要な芝刈りの頻度が違います。
高麗芝・姫高麗芝・野芝などの日本芝の場合、1cm〜2cmぐらいの刈高がよいので、その2倍の丈になったら刈り込みをするといいでしょう。
春と秋は月1〜2回、成長期の7・8月には月3〜4回の刈り込みが理想です。
西洋芝の場合、所有の芝刈り機の最高の刈り込み高さを参考に最初の刈り込みを行う芝生の高さを決めます。

一般的には最も伸びている芝が80mmくらいの時とされていますが、一度の芝刈り作業で芝丈の半分以上をカットしない様注意します。
その後は、10〜15mm位の範囲で徐々に芝生の高さを低くしていきます。
春・秋の芝生が元気な時は、週1回のペースで目標丈(約25mm)まで少しずつ芝刈りをします。
西洋芝は成長が早いので、頻繁に芝刈りをする必要があります。
病気にも弱く、芝生の手入れに没頭できる方でないと、枯らしてしまう可能性もあります。
関東以西で育てるには、夏場は3〜4日に1回の芝刈りが必要です。
北海道などの寒い地方では、耐寒性のある芝となるので、西洋芝を植えることになります。
代表的なのが大通り公園にも植えられているケンタッキーブルーグラスです。
この芝は耐寒性が強いのが特徴ですが、暑さには弱いので寒い地域に適しています。
私の家にもケンタッキーブルーグラスを植えていますが、夏場でも月に1回〜2回程度でも十分です。
関東地方の芝刈りの頻度とはやや違っています。
あまり直射日光が1日中当たり続けている場所では夏に水切れを起こし、成長が悪くなってしまっています。
その部分は芝の伸びも悪いので、殆ど刈らなくてもよい状態となっています。
伸びている場所とあまり生えない部分が出てきて見た目にも悪いのです。
ケンタッキーブルーグラスは日当たりの良い場所でも1日中暑い場所でない方が成長が良いように思えます。
北海道のサッカー場ではケンタッキーブルーグラスと他の種類の混合芝を植えているケースが多いようです。

ケンタッキーブルーグラスの種