ハーブつくりの土つくり

 

ハーブは元々野生の植物ですから、園芸用の環境で考えるのではなく、その地方に合った環境を再現してあげる必要があります。
とても強靭な性質のハーブが多いので、それ程難しく考える必要は無いのですが、できれば原産国に環境に合わせた土つくりを行なうとより元気に育てる事ができます。
まず、土つくり、日当たり、水の管理などを考えます。
ハーブは主に地中海地方の原産のものが多く、だいたいが乾燥していて暑すぎない環境を好みます。
室内では湿度が上がりすぎず、室温も人に合わせれば、ハーブにも良い環境になります。
屋外で育てる場合では、地中海地方の環境に近づけてください。
地中海地方の土は次のような特徴があります。
土が痩せているのであまりたくさんの肥料を上げる必要はありません。
アルカリ性で、パラパラとした乾燥した土で、水はけが良くなっています。
握るとギュッと固まってしまうような粘土質の土はあまり適していません。
しかし、ハーブの栽培は比較的簡単ですから、正確に土つくりをしなければうまく育てられない分けではありあません。
通常の園芸用の土を用意すれば特に問題なく育ちます。
また、庭で地植えする時には、土を高く盛って水はけを良くしたり、鉢植えで管理して水が当たりやすい場所を避ければ良いのです。
厳密に土を用意する必要は無く、乾燥して暑すぎない環境を作るのが良いのです。
特に雨には注意してください。

 

ハーブだけでなく、植物全般に言えることですが、土が固まり常になっているのではなく、小さな粒がいくつもある状態が良いです。
団粒構造と呼ぶのですが、手で触ってみると、大きな塊状となっており、パラパラとしているのが分かります。
粘土質の土では、小さな粒となっており、それぞれが固まりあって中に空気が入りにくくなっています。
ギュッと押し固まったような状態です。
ハーブでは土の中に適度な空気が入った方が良いのです。
最近ではハーブ用の土も売られていますし、腐葉土などを混ぜると、団粒構造の土が出来上がります。
庭の土を利用したり、一度使用した土を利用する際には、できればアルカリ性に近づけるため、消石灰を混ぜて酸性土壌をアルカリ性にしておきましょう。
日本の土地は雨が多く、酸性土壌になりやすいので、消石灰を混ぜた方が良いです。
消石灰は100円くらいから売られています。